柚木の写メ日記

「いじめの加害者になったことがない」

これが結構な自慢だったりする




物心ついた頃から真面目だったし

正義感も強かったから

"いじめなんてカッコ悪い"

って小さい頃から思ってたんだよね




しかも田舎で同級生も少ない中

みんな似たような考えだったから

いじめなんてそもそも起こらなかった




しかし高校に入ると環境が変わり

同じ部活でいじめが発生した




一人主犯格みたいなやつがいて

気に入らないやつを攻撃しては

どんどん辞めさせていったんだよね




そして30人いた同期が半分くらいになった頃

とうとうターゲットが僕になった




ものを隠されたり

部室の鍵を閉められたり

わざと荒いプレーをされたり




でも負けるのはカッコ悪いと思って

仲間もいっぱい作って

色んな人に助けを求めて

自分なりに戦った




最終的にはその主犯格が部活を辞めて

無事平和なチームになったのだけれど

やっぱりそうやって戦ってる時が

僕の人生で一番つらい時期だった気がする




一応この話

僕の人生の中での成功体験みたいな話だ

いじめに耐えて最終的には打ち勝ったって

それだけ聞くとすごい話じゃん




でも周りに恵まれたから

たまたま打ち勝てただけだと思うし

少なくとも高校時代の大部分が

辛い記憶になってしまったのは間違いない




だから大人になった今でも

いじめというものが死ぬほど嫌いだし

なんなら学生時代よりも

その傾向が強まっている




まあもちろん今のご時世に

職場やプライベートで

いじめに遭遇する機会はそう多くはない




でもSNSの中だと

ビックリするくらい"いじめ"をよく見かける

多分顔の見えない相手だと

いくらでも強く当たれるんだよな




でもいくら画面の中の相手だろうと

ちゃんと心を持った１人の人間だ

どんな大義名分があろうと

いじめが肯定されていい訳がない




「いじめなんてカッコ悪い」




小学生でも分かることを

大人が忘れちゃダメだよね




周りの空気に流されず

"違和感"を持てる人間でいたい