僕の通っている脱毛サロンは
スタッフが全員男性だ
だからVIOの時に
自分の陰部を見せることになっても
男同士だから気にならなくて
そんなところが気に入っている
ちなみに今回担当してくれたのは
新人スタッフのAさんだった
自信がなさそうだったので
少しだけ不安になるが
そんな不安とは裏腹に
施術はテキパキと進んでいった
しかしVIOに入った時に事件は起こる
「"たまさん"を持ってもらってもいいですか」
Aさんからこんな指示があったのだ
僕の頭に?が浮かぶ
あ~、たまさんね
たまさんを持てばいいんですね
ところで"たまさん"って
いったいなんですか……?
するとAさんはそれに気がついたのか
先程の指示に補足をしてくれた
「あー、そうですね、、、
右の"たまさん"を
左に引っ張ってもらえると嬉しいです」
いやいや違う
"たまさんをどうするか"じゃなくて
"たまさんがなんなのか"が分からないんだよ…
まあそうは言いつつも
Aさんのこの補足によって
文脈から意味を理解することができた
右と左にあるものなんて
このシチュエーションではひとつしかない
いや、"ふたつしかない"が正しいのか
そう"たまさん"とは
"たま"をさん付けした呼び方だったのだ
28年生きてきた中で
"睾丸に敬称をつける人間"に
僕は一度も出逢った事がなかったので
最初は全く意味が分からなかった
確かに"たまさん"がいなければ
僕たち人間は生まれてこない
Aさんのように
敬意を払うべきなのであろう
なんなら"たまさん"じゃない
"たま様"と呼ぶべきだ
そんなことを思いつつ
右の"たま様"を左にひっぱると
「ありがとうございます」って
Aさんにお礼を言われた
どうやら正解だったらしい
そんな感じで脱毛にいってきました
みなさん毛がある男とない男とでは
いったいどちらが好きですか?
柚木の写メ日記
-
たまさん柚木