この質問を投げかけられたことがあるのは
恐らく僕だけではないだろう
そして何度も聞かれるこの質問を
良く思わないキャストも多いと思う
なぜならこの質問というのは
答えを縛る質問だから
「もちろん大丈夫です」
そんな回答以外を選ぶキャストは
そう多くはないはずだ
そして答えを縛る質問は
相手に少なからずストレスを与える
「私の事なんて嫌いだよね」
「もっと可愛い人の方がいいでしょ」
「私といても楽しくないよね」
もしかしたらそんな言葉を
否定してほしいのかもしれない
ただ現実として
こうした卑屈な質問は、
それに答える人の気持ちまで
暗いものにしてしまう
だけど、
そんな質問をする人を
批判したい訳ではない
だってこれが人の防衛本能だし
関係性ができてないうちは
特に顕著に働くものだからだ
例えば僕も
初めて誰かとカラオケに行く時は
歌下手だから、、久しぶりだから、、
とか言ってしまうし
学生時代はテスト前に
いつも勉強していないアピールをしていた
少し話が話がそれたかな？
だけど「保険」をかけるという意味では同じ
ガッカリされたくないから
あらかじめハードルを下げようとするんだ
そして歌の上手さやテストの点ですら
保険をかけたくなるのだから
自分の魅力に保険をかけたくなってしまうのも
仕方のないことだと思う
だから僕は一人のキャストとして
保険をかけようとするお客様を
ただ批判するのではなく
それに寄り添える存在でいたい
「不安」からそんな言葉が出るならば
それを上回る安心感を与えたいし
自分の事が嫌いでそうなってしまうならば
好きになれる手助けをしていきたい
だからこそ、
「おばさんだけど大丈夫？」
始めはそんな出逢いでもかまわないし
むしろそこから作っていこう
不安なんて出てこないくらい
信頼しあえる関係を
卑屈になんてなれないくらい
満たしあえる関係を
女性の気分や言葉や表情は
隣にいる男性が
どれだけ安心感を与えられるかで変わるもの
昔はよくそんなこと言ってたね～って
いつか笑い話にできたら素敵だよね
