「天元突破グレンラガン」
そんな名前のロボットアニメが
学生時代好きだった
アニメを何周もして
映画ももちろん何度も見て
セリフもほとんど暗記していた
なんで急にそんな話をしたかというと
制作会社の”ガイナックス”が
破産したというニュースを見たからだ
グレンラガンにハマっていた頃は
これより好きな作品には
生涯出逢えないだろうなとか
僕はこの作品を
一生好きなままなんだろうなとか
そんなふうに思っていたけれど
実際はそんなことなかった
だんだんと見る頻度も減っていって
他のものにハマったりもして
あんなに好きだったものの存在が
徐々に薄れていって
思い出さなくもなっていた
今だって”ガイナックス”の破産を
少し寂しくは思いはするけれど
所詮はその程度
”悲しい”という気持ちが湧かないくらいには
僕の”好き”は冷めている
でもそんな今だからこそ思う
あれだけ何かにハマっていた時間は
すごく楽しくて
すごく幸せだったなって
きっと”好き”って感情は
僕たちが思っている以上に
寿命の短いものなんだろう
もちろんアニメに限った話じゃなく
人が人に対して抱く”好き”にも
多くの場合は寿命がある
でもだからこそ
何かを好きでいられる一分一秒を
大切にしながら生きていきたい
永遠じゃないかもしれないけれど
むしろ永遠じゃないからこそ
”好き”は尊くて、美しい
