誰かを失って
気が狂いそうなくらい苦しくなるのは
きっとそれだけ幸せだったからだ
そしてそんな幸せな日常を
どうにか取り戻そうとして
他の誰かを頼るかもしれない
女風を使うキッカケが
そんな理由だという方も
きっと多いのではないだろうか
だけどここで難しいのは
心にぽっかり空いた穴は
簡単には塞がらないということ
僕達は
誰かに似た役目はできるけれど
完全に同じ存在には
決してなれはしないのだ
そしてそんな関係だからこそ
一緒にいる時も比べてしまったり
何かの拍子でふと
思い出してしまうかもしれない
どうしても違和感を感じてしまうし
上手に切り替えられないし
同じようには愛せない
そして何より
そんな自分を責めてしまう
女性の抱える葛藤に対して
代わりになれない僕達は
いったいどうやって
寄り添えばいいのだろうか
僕の好きな曲の中に
backnumberの
「手の鳴る方へ」がある
ーーー
確かに 過ごした季節も
思い出の数だって
かなわないけれどそうじゃない
ここにいるのは僕だから
ーーー
同じ存在になれない僕達に
同じ関係は作れない
だけど
新しい場所には行けるし
新しい思い出も作れる
違った形で幸せにすることなら
きっとできるはずなんだ
運命的な出会いだって
始めは大体そんなもので
誰かの代わりだった存在が
徐々に大きくなっていくのだろう
もちろん幸せだった思い出を
過去のものにするのって
すごくつらくて寂しいことだよ
だけどそれを覚悟した上で
前を向こうとする女性に
きちんと寄り添える男でいたい
だから引きずったままでも別にいいし
誰かの代わりでも別にいい
比べたっていいし
思い出しても別にいい
でもいつか、いつの日か
全部過去のものにしてみせるから
塗りつぶして見せるから
一緒になって少しずつ
傷を治していきませんか?
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