拝啓
素直になれないあなたへ
初夏に入り、より一層精がみなぎることと存じます
かくいう私も暑くなるにつれ体の奥底から燃えたぎる何かを感じております
これが何かは定かではありませんが、おもむろにあなたを抱きしめたくなるのです
さて、自分語りも程々に、今回あなた様に筆を取りましたのは他でもございません
近頃、自分の本音を打ち明けられないと風の噂に聞きましていてもたってもいられなかったからでございます
時候の挨拶にて初夏としたためましたが、入梅の侯でもあります
気持ちが沈み、どこか無気力になるのも若輩者ながら私も感じておりました
そこで提案がございます
一度、思いの節を全て私にぶつけてみては如何でしょうか
考えていること、行いたいこと、それらをお聞かせ願えましたら、私がお手伝い致します
ご安心ください
心知れた間柄ではありませんか
何も気にする事はございません
むしろ、本音を打ち明けられず沈んでしまっている今の状態の方が私にとっては心配でならないのです
本格的な夏に入る前にあなたの向日葵のような素敵な笑顔を見られることを願っております
敬具
追伸
向日葵の前に、今は紫陽花でしたね
santuario あなたを思う三陰
三陰の写メ日記
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【拝啓】三陰