春霞
天気が悪いわけでもないのに
靄がかかり少し幻想的な世界へ連れていかれた気分になる
正体は花粉か黄砂か
そんなのは分かりきっていることだがそれでは味気ない
僕なら記憶の中と表現するかな
記憶というものは常に霞んでいて
欲しい記憶に近づくと鮮明に見えてくる
外が霞んでいて遠くの山がぼやけていても
近くの建物は鮮明に見える
その霞の中で僕たちは出会う
鮮明にハッキリと現実でも記憶の中でも
幻想的な春の空の下
霞の中から現れるあなたは
天女かもしれない
それなら僕は頭を垂れて
おもてなしいたしましょう
santuario 花粉症の三陰
三陰の写メ日記
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【春霞】三陰