ここ数週間か数ヶ月か
阪急百貨店の側で
ストリートでドラムを
叩いてる青年がいる
彼はバケツドラマー
ひっくり返したバケツや
フライパンなんかを叩いて
音楽を創り出す
梅田に出るたびに通る場所でしてるから
今日もやってるなくらいに思ってたけど
このあいだ
ドラム教室に入会したものだから
一丁前に植え込みに腰掛けて聴いてみた
10年ほど前の新宿アルタ前
そこにもバケツドラマーがいた
バケツ独特の音と
雨樋を吹いた振動から生じる響き
ホームセンターで揃う物で
奏でるどこかの民族音楽のような曲に
夢中になってCDまで買ってしまった
その当時の彼は
そのあとすぐたまにテレビで
見かけることもあって
少し注目されていた気がする
あれから月日が経って
目の前の大学生くらいの青年に
継承されてることの喜びと
場所とパフォーマーは違えど
同じパフォーマンスに足を止めてる自分に
感性ってこんなに変わらないのかと
驚きを感じた
その青年は
絵描きもしているらしい
近頃ちょこちょこいる
クリエイティブなことは
なんでもやっちゃうタイプ
自分でペイントしたであろう衣装を纏って
今日もバケツとフライパンを叩き続ける
尻を叩いて奏でるか
ドラムを叩いて奏でるか
santuario永士
永士の写メ日記
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叩くのは尻かドラムか永士