人間として上手く動けない時期があった。
その頃が一番生きにくかった。
ある理由で、
自律神経が乱れてしまって
朝起きるとすでになんだか不安で
というより不安に起こされる。
だから布団にうずくまって出られなかったり
人が多い電車が怖かったり
電車に乗ると動悸がきつくなったり。
そのうち
打ち合わせ中に手が震えるようになって
吐き気をもよおすようになり
やっと初めて心療内科に行った。
心療内科に行くと同じように
ドヨーンとした雰囲気の患者さんを見て
自分もこの人たちと同じなのかと
ますます自己嫌悪に陥る。(めちゃ失礼)
そして自分が情けなくなって
自分を責めてどんどんドツボに。
そんなどうしようもない僕を
救ってくれた人がいる。
「あなたは大丈夫だから」と
なんの捻りもないド直球の言葉を
真面目な顔で辛抱強く
催眠術のように何度も繰り返してくれた。
回復した今は
あの時の僕にあんな言葉を
よく繰り返せたなと
注いでくれた大きな愛情に
この人には敵わないと思う。
周りから見て大したことじゃないような
些細なことがきっかけでも
人の心はポキッと折れる。
あの人は明るいからとか
ポジティブだからとかの思い込みで
はしごを外してしまうと
その人はひとりぽっち。
一人で心の中で
悲鳴をあげてる人は沢山いるはず。
今でも生きにくいと思うことは多いけれど
この業界にいると不思議と
メンタルがブレることも減った。
santuarioの仲間や代表、運営さんと
僕に関わってくれる人たちから
パワーとエキスをもらってるからかな。
まだ先にも人生がある。
日々はいろんな苦悩を抱えて
もしくは、忘れたフリをして
生きていくしかない。
過去を振り返り、未来を見過ぎて
疲れるくらいなら
自分が注いでもらった分の愛情を
今度は自分なりに誰かに渡しながら
今を精一杯生きたい。
santuario永士
永士の写メ日記
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「あなたは大丈夫」永士