どんなに愛してくれていたかは
いなくなって初めて
あるいはいなくなる間際に
初めて気づくんだ。
ベタな世の中の定説通り過ぎて
自分に嫌気がさす。
隣にいる時には気づけなかったくせに
現実逃避甚だしく
ただただ一丁前に傷ついてみせる。
たまったもんじゃない。
俺はうそぶく
なくして初めて得るもんがあるなんて。
それでもあいつのほうが
一枚も二枚もうわ手。
過剰に慰めはせずに
傷つけると分かっていながら
淡々と現実を突きつける。
知れず全身に愛情を浴びていた側が
過去にとらわれ、
ひたすら愛情を注いでいた側は
満足そうに去っていく。
もやの中にうっすら見えるような
存在感を残して。
santuario永士
永士の写メ日記
-
どんなに愛してくれていたかはいなくなって気づく永士