「薄いな〜薄いな〜」
立ち呑み屋で隣の席で呑んでいたおっちゃんが
自分の呑んでいる芋のお湯わりが薄いと
一人でぼやきつつ
くちゃくちゃ咀嚼音を響かせながら
呑んでいた。
隣の席の僕からすると
まあまあの地獄で、
あなたの羞恥心の方がよっぽど薄いと
ビールをあおりながら心の中でつっこんだ。
鑑みて考えてみると、
僕も歳を重ねるにつれて
若い頃のような羞恥心は
無くなっている節がある。
性に目覚めた頃は
公園や河川敷に落ちてある
エロ本を見つけて狂喜乱舞こそするが
一度通り過ぎて周りの様子を
確認した結果、
拾う勇気が無く撤退していた。
今となっては
落ちているどころか
コンビニの棚に並ぶ綺麗なままの
グラビア雑誌を何も意に介さず
立ち読みすることもある。
このまま色んなことに対する
羞恥心が希薄になっていくと
僕も立ち呑み屋のおっちゃんみたいに
周りの人たちに迷惑をかけそうな
危機感を覚えた。
最低限の羞恥心は
持っていたいというお話。
santuario永士
永士の写メ日記
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昔はエロ本を見るのは恥ずかしかったけど今はへっちゃら永士