【第21号「MIKINOKIMI?」】- 実樹(東京萬天堂)- 性感マッサージ

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実樹の写メ日記

  • 第21号「MIKINOKIMI?」
    実樹
    第21号「MIKINOKIMI?」

    第21号「MIKINOKIMI」



     



    2022年の10月3日は朝からゆったり"自分じかん"‍♂️⏳



     



    これからお見せするのは、日々の日常を綴った私らしい言葉たち。



    岩盤浴の休憩室に置いてある雑誌のエッセイだと思って楽しんでくれたら嬉しいです。



     



    昨日は夕方頃に"立派に"食事を取ってしまったので夕食は無しに。



    そのせいで深夜にお腹が空いてしまったのだけど、それも我慢。



    "翌朝になって近所のパン屋さんの焼き立てを食べる"という大きな野望ができたからである。



     



    頑張って早起きして、顔も洗わずに、パン屋さんへスキップ。素敵な一日にするぞ〜✨



     



    パン屋さん定休日だ



     



    窓から覗くとすっごい大量の雑巾が干してある。



    そかそか!パン屋さんは閉まってたけど早起きのおかげで心の扉は最高にオープン!



    絶対に素敵な一日になる✨



    家に戻り、ゆっくり歯を磨く。秘密の僕のモーニングルーティンは舌を磨きながらトイレに篭ること、気持ちがリフレッシュするんだ。



     



    舌磨きが便器の中に落ちた



     



    ぽちゃんした!慌てて拾う!3秒ルール…は流石に無理だ…よし!今日はお出かけして新しい舌磨きにリフレッシュ買い替えしよっと!



    ロフト行ったばかりだから速攻で買えるぜ!



    シャワーを浴びながら顔を洗おうと思ったら洗顔が切れてたけど、ボディソープが余裕であるから、綺麗に洗えて本当に幸せ。で強調するほどではなっす



    ネバーギブアップ!



     



    パン屋の代わりに近所のカフェへ。



    ここはおしゃれなドリンクもあるし、朝なのにちょっとしたケーキもショーケースに飾ってある。



    とっても素敵な場所へ赴こうじゃあないか。



     



    僕の一張羅、黄色と黒、"ブルース・リーの燃えよドラゴンジャージ"に目を大きくする赤ちゃん。



    ベビーカーをそっと移動させるお母さん。



    ブリーダーが育てましたって感じの金持ちの犬に吠えられる。



    列に並ぶ僕を後ろから越す外国人のお兄さん。



    特に店員さんも他のお客も誰も列の割り込みに触れぬまま、外国人のお兄さんの次にレジで注文する。



     



    「オーツミルクラテをホットで」と告げる。



    "豆乳ラテ"じゃなくて"オーツミルクラテ"なんて"生姜焼き定食"を"ジンジャーポークライス"って無理しておしゃれな言い方してるみたいでちょっと恥ずかしかったけど、僕はメニュー通り注文しただけだ。おしゃだね〜おしゃなライフ、噛み締めてまっとうしたい。



    そして、もうホットが飲みたい季節になったな〜なんて…季節の移り変わりに感慨深く浸ってる。



     



    思い出したように「それとガトーショコラを一つ」と注文する。



    外国人のお兄さんが早口の英語で捲し立てるせいで目が回っている店員のお姉さんの耳に届かず。



    これも神のお告げだ。



    「ごめんなさい。なんですか?」と聞き直されたので「バナナパウンドケーキを一つお願いします」と変えてみた。



    スムーズに注文してたら僕は"バナナパウンドケーキ"に辿り着いてなかった。



    運命だね。注文口にずれて、不機嫌そうな男性の店員さんが「豆乳ラテの方〜」と呼んでるけど、僕が頼んだのは"オーツミルクラテ"なのだから、僕じゃないよね?あ、僕だった。そっかそっか。



     



    受け取った豆乳ラテはアイスだった



     



    外国人お兄さんの一味が四、五人集まってて、店員さんがあたふたしてたから、僕はそっとそのままカフェを出る。



     



    イートインするつもりだったけど…いやいや、テイクアウトだって嫌いじゃない。



    近くに住んでる者のスキル"程よく座れるベンチを知っている"を発動!



    僕のお気に入りスポットの木のベンチに座るぞ〜。



    着いた!誰かが置き去りにした"空になったポカリスエットのペットボトル"が落ちてるなぁ。



    ちょっと気になるけど、いいや!



    後戻りできない。イートインには戻れない。



    「あいつテイクアウト言うたのにイートインしとるやんけ」って思われてしまうから。



    陽の光を浴びならゆったりとくつろぐ自分じかん…悪くないだろう。



     



    座る。いっつ。ベンチの表面がトゲトゲしていて、小さな木の棘が手に刺さった



     



    指じゃ抜けないから後で家でピンセットで抜こう。



    豆乳ラテがちょっと溢れてて持つところベタベタしてたけど家に帰って後で洗えばいい。



    うん。ていうか家に帰ろう。



     



    足早にその場を去ろうとすると「それあなたのゴミでしょ?」と"空になったポカリスエットのペットボトル"を指差しながらお姉さまが僕を睨みつける。



    僕は「すいません…」って言って空のポカリを拾う。



    たしかに拾おうと思ってて、忘れてしまった僕が悪いんだ…そうなんだ…あれれー?おっかしいなぁ。



    早く帰ろ。



     



    家の前を扇風機みたいなのが幾つかついてるタイプのジャンパーを着たおじいちゃんがゆっくりゆっくり歩いていた。



    能みたいな動き。家に入れず。



    「ひゅ〜、ひゅ〜」と息を吐いている。



    汗もかいている。



    そのジャンパー、重たいのでは?



    重たくて暑いので本末転倒ってやつでは?



    目が合う。



    何も言わずに僕を見つめる。



    え、未来の僕とか?そういうこと?語ってよ!語ってくれよなにか!



    自宅前なのに落ち着かない。



     



    隣の部屋の人とすれ違った。



    「こんにちは〜」「…」無視!急ぎもせず!狂言くらいのスピード感で駅に向かってる!



    この前は挨拶返してくれたじゃん!



    何かしました!?おいベジータ!ベジータみたいな髪型!くそったれ!



     



    家に帰って一息つく。



    冷たい豆乳ラテとバナナパウンドケーキを一口。



     



    うん、今日はガトーショコラの口だったな



     



    いや違うわ。



     



    あーあ、今日は焼き立てのパンの口だったな



     



    はーあ、こんな日は君に会いたいな



     



    …おわり。



    不恰好なシーンを切り取ったけど、日中は割と"芸術の秋"してきたので、そっちはツイッターの方に載せるね



     



    孤独は人を成長させるというけれど、自分に対して集中して考察できるから、その理論よくわかる。



     



    でも、僕は、君が君だけしか知らぬ君の孤独のために存在してるつもり。



     



    誰かと馴れ合えてる君だけが本当の君じゃないもんね。



     



    気温が下がると、神経研ぎ澄まされて、君の細やかな部分に気付けるかも知れない。



     



    君の全てが快楽中枢へと繋がってると思って、君の皮膚の産毛の上の空気から撫でてみます



     



    こんな風に気遣ってもリュックの中で鳴りやがるコイツたち



    もうそのユーモアマジでいらんから誰かいい手を教えてください



    えへへ。



    岩盤浴に置いてある雑誌のエッセイぽいでしょ



     



    実樹



    @miki_mantendo






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