【質問箱001】- あきら(東京萬天堂)- 性感マッサージ

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あきらの写メ日記

あきら

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    あきら
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    僕が痩せる為にしたことは「間食をやめる」「食事は腹八分」「週3~4で運動をする」の三つですね。


    「効率の良いトレーニング」「効果的な食事」というのも大切だとは思いますが、ただ体重を落とすだけなら特別な知識や方法は必要ないと思います。


    僕は今でもトレーニングや食事の知識は人並しかないです。


    炭水化物が~糖質が~と色々な情報がありますが、単純に「摂取カロリー」よりも「消費カロリー」が上回れば痩せるし、逆ならば太る、ただそれだけのことです。


    食事量を減らして、運動量を増やす、これしかありません。



    ちなみに僕は週4でジムに通いましたが、最初の1年で落ちた体重は10kg程度。


    この時、食事には一切気を使わずに食べたいだけ食べてました。


    思いのほか効果が得られなかったので生活を見直して、まず間食をやめ、そして食事を腹八分にするようにしました。


    それから半年で28kgくらい減量しました。


    やはり体重を落とすには「食事量を減らす」が一番早いと思います。


    食事の内容は特に気にせず揚げ物とかも普通に食べてました。


    ただただ量を減らしただけです。



    痩せる為にするべき事はたくさんありますが、「方法」よりも「知識」よりも一番大切なのは「モチベーション」だと思います。


    それでは僕がどのようにしてモチベーションを維持したのか、そもそもなぜ痩せようと思ったのか。


    心の闇の一端をお見せしましょう…。



     



    僕は二人兄弟の次男で、ゆとり世代ど真ん中。


    子供にはやりたい事をやらせる放任主義的な教育が推奨される時代で、平凡な中流家庭に産まれた僕は不自由なく甘やかされて育てられた。


    食べたい物を食べ、運動が好きではなかったのでゲームばかりしていたと記憶している。


    そのことを咎められることもなく成長し、小学生高学年の頃にはぽっちゃりしていた。



    立ち回り方が上手かった僕は、太ってはいたが「イジメ」は勿論のことながら「いじり」すらない学校生活を送った。


    10代も終盤に差し掛かる頃には普通に彼女もいた。


    それゆえに太っている事に危機感を持つことはなかった。


    結果どんどん太った。



    20代になったが、プロレス関連のライターの仕事が充実していたので太っている事は気にならなかった。


    だがある時、プロレス自体への関心がなくなるという予想外の理由でライターの仕事を辞める。


    この頃から徐々に太っている事に危機感を持ち始めるが、今更どうすればよいのか分からなかったので何も行動に移さなかった。


    結果どんどん太った。



    それからは夢中になれるものは何もなく、すぐに再就職したが無気力な日々を送った。


    労働へのモチベーションは低く、ただ与えられた仕事を機械的にこなし、それなりの収入で食べたい物を食べた。


    代り映えのない退屈な毎日だった。


    結果どんどん太った。



    90kgを超えた頃からいよいよマズいという感覚はあった。


    でもやはりどうすればいいのか分からなかった。


    食べたい物を食べたいだけ食べるという生活が、子供の頃から当たり前に習慣付いていた。


    食事を我慢するという発想が無かった。


    文章化できない違和感を抱えながらどんどん卑屈になっていった。



    30歳頃だったと思うが、久しぶりに実家に帰り両親と話す機会があった。


    何を言われたのかはっきりとは覚えていない。


    ただ「さすがに太り過ぎだから食事に気を付けな」的な事を言われた。


    僕は無性に腹が立ち、頭の中は最低な考えで満たされていた。


    ずっと抱えていたどす黒い気持ちがその時はっきりと文章化されて、明確にある感情が芽生えた。


    「僕が太っているのはお前らのせいでもあるだろ」という怒り。



    まったく、酷い考え方だ。


    両親に申し訳なく思い、自己嫌悪感に苛まれた。


    だがその一方で、全てが間違えているとは思わなかった。



    アレルギーがあってバランスの良い食生活を送れない。


    病気や怪我で運動が出来ない。


    そもそも体質的に太りやすい。


    肥満になってしまう理由はいくつもある。


    中には仕方がないものもあるが、僕はそのいずれでもなかった。


    ただ甘やかされて食べたい物を食べて太った。


    では小学生の時点で僕が太っていた事は、果たして僕だけの責任なのか?


    小学生自身が太っている事に対して自分で危機感や劣等感を覚え、自ら運動や食事に気を使う事が出来るだろうか?


    太っている事を馬鹿にされて悔しい思いをしたり、異性にモテたいという感情が芽生えたりすることで太っている自分を変えたいと思うこともあるだろう。


    だが境遇としてそういう経験がないまま大人になったら?



    自分の意志で太ったのではなく、太らされた。


    たぶん本気でそう考えていたわけではない。


    ただそう思い込む事で生じる怒りのパワーを原動力に、自分の人生を変えるきっかけにしたかったのだ。


    僕はどうしようもなくひねくれ者だから、マイナスの感情をエネルギーに変えた時に最大のパワーを発揮する。


    かくして僕は、他責思考からの「両親へのあてつけ」という最低な動機でダイエットを開始したのであった…。



    そんな最低な自分を嫌悪し、消えてしまいと思った。


    だがその感情すらも利用した。


    「消えてしまいたい」とは「自分を意味する物体の消滅」と解釈し、「減量による体積の減少」と思考を再構築する事でモチベーションに変えた。


    僕は質量を持たない限りなく小さな点になりたかった。


    ダイエットは捗り、順調に体重は落ちていった。



    さて本題に戻る。


    痩せる為のモチベーションの維持について、である。


    まず「なぜ痩せたいと思ったのか」を今一度考えてみる。


    あるいは痩せたいと思っているという事は、今の自分は太っていると認識しているのだろう。


    では「なぜ太ったのか」を掘り下げる。


    そして「本当に痩せたいのか」と改めて自分に問うてみる。



    僕はただ「痩せたい」というモチベーションだけで、何の知識もなく何も特別な事はせず痩せた。


    なので「痩せられない」ということは「痩せたいというモチベーションが足りていない」ということだと思っている。


    本当に痩せたいという気持ちが極限まで高まったら、当然のように痩せるための行動をし、自然と痩せられるものだ。


    体重が中々落ちないという事は、今はまだ「痩せたい」という気持ちよりも「食事量を減らすのが辛い」「運動量を増やすのが嫌だ」という気持ちの方が大きいのだろう。


    そしてそれは別に悪い事ではない。


    ならばいっそのこと痩せなくても良いのではないか。



    質問に対する答えとしては0点だが、結論として「そもそも痩せる必要があるのか?」と僕は言いたい。


    肥満は自己管理ができていない証拠という意見もあるが、僕は環境によるものが大きいと思っている。


    食べ過ぎてしまうのは自制心が弱いからだと言う人もいるが、ではなぜ自制心が弱いのか、それは本当にその人だけの問題なのか?


    運動不足は怠惰だと言う人もいるが、そもそもその習慣がない環境で育ったら仕方ないのではないか?


    僕はそこに理不尽さ感じ、その怒りをモチベーションに変換する特殊スキルをたまたま持っていたから痩せる事が出来た。


    ただ運が良かっただけだと思っている。



    僕は太っている人を否定しない。


    だからといって別に肯定もしない。


    痩せている事も、否定も肯定もしない。


    ただそうなるに至った境遇に興味がある。


    それはきっと、その人を理解する上でとても大切なことだと思うから。



    色々と話をしてみるのが良いと思う。


    その過程でモチベーションに繋がるきっかけを見つけられるかもしれないし、痩せなくてもいいと今の自分を受け入れられるようになるかもしれない。



    ちなみに僕の場合、痩せてすぐに自信がつき自己肯定感が上がったかというとそんなことはなかった。


    これは今回以上に拗らせた話なので、また今度機会があれば。






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