僕はこれまで狭い世界で生きてきました。
何不自由なく僕を育ててくれた優しい両親。友達にもずっと恵まれてきて、人並みに恋愛もしてきた。部活と勉強。大学とバイト。それから就職。普通の暮らしを普通にさせてもらってきました。幸せなことです。
でも、大人になってからよく感じるのは、もしかして僕が生きてきた世界は恐ろしく狭いんじゃないか?ってこと。
自分が持っている道徳規範なんてものは、いざという時には、きっとちっぽけで何の役にも立たないものなんだろう。
もちろん、道徳や規範、秩序、風紀、正義、正論。そういったものは確かに大切かもしれない。
でもそういうものは、同時に誰かを排除してしまう。正論で人は救えない。みたいなことをどこかの誰かが言っていたような。言ってなかったような。
正義や正論を振り翳したところで、誰が得するのか。ただ、振り翳した本人が気持ちよくなるだけです。正論オナニーです。正論マスターベーションです。
世の中には、きっと僕なんかが想像できないようなことが溢れかえっているはずなんです。想像できないような痛みや哀しみ、それから喜びも。
だからこそ、女風のお仕事で誰かのお話を聞くときは、絶対に相手を安易に否定なんかしちゃいけないと思っています。
人には人の事情があるし、人には人の地獄があります。きっとそういうものです。
僕は、あなたとモラルを介さずにフラットに会話がしたい。話すことで、それだけで気持ちは意外なほどに楽になったりするからです。
なんて言えば伝わるかな。
どんな話でも打ち明けられるような、、、そう、土砂降りの日に雨宿りできるバス停のような、、、(?)
、、、とにかく。そういう存在になりたいってことです。
最近はそんなことをついつい考えてしまうのです。
山田 えいとの写メ日記
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No.175 ついつい考えてしまう事山田 えいと