カルビーと言えば、戦後の日本で飛躍を遂げた大企業。もともとは「子どもたちに栄養のある食べ物を届ける」という考えから生まれたらしい。カルビーの名前も、「カルシウム」と「ビタミン」から来たものらしいよ。
そんなカルビーからは、学ぶことが多い。実はカルビーはもともとかっぱえびせんでその名前を轟かせた企業で、決して始まりはポテトチップスじゃなかったんだ。かっぱえびせんの次にポテトチップスを開発し、その名を広めていったんだけど、ある時、台風の影響で北海道のじゃがいもの生産率が落ちてしまい、大打撃を受けてしまったんだよ。カルビーのポテトチップスで使われているじゃがいもは、ほとんどが北海道産だったからね。
そこで社長が取った戦略は、「イモがないなら豆を売れ」というもの。当時高まっていた健康志向も相成り、カルビーはフルグラを開発したんだ。かっぱえびせんとポテトチップスという2本の柱にフルグラという、今までとは違った有力商品を生み出し、カルビーはそこで息を吹き返したんだよ。じゃがいもがないからぴえん、なんて言っているのではなく、新たな商品の開発に力を入れたんだね。さらにその後、カルビーが生み出した世界的なヒット商品、じゃがりこを加え、この4種類の商品が、今でもカルビーを守っているんだ。
つまりさ、何かがうまくいかなかったとしても、新たな戦略を立てることがとても重要ってこと。できない現実を嘆いていたって仕方ない。それより違うものに目を向けて、新しい道を歩んでいくことも、時には大切なのかもしれないね。