かつて、透明飲料が流行ったことを覚えている人もいるかな。2009年から販売された天然水シリーズだったり、2010年からのいろはすだったり、透明飲料ブームが起こったんだよね。なんで透明飲料が流行ったんだろう。
まず、オフィスでジュースを飲むのは体裁が悪いと考える消費者の心理だよね。お茶、水、コーヒー以外の飲み物をオフィスで飲むことに関して、苦い顔をする人たちがいるんだ。市役所なんかでも、勤務時間内にこれら以外の飲み物を飲んでいるとクレームが来る、なんてこともあったらしい。でも透明飲料なら、ラベルさえ剥がしてしまえば水に見えるから、そういうトラブルを防げるんだ。
そして、ここ数年の健康志向も理由の1つ。透明飲料の中にはカロリーゼロのものも多いから、甘い飲み物でも罪悪感なく飲めるし、歯の着色を気にせず飲めるっていうのも人気になった理由らしい。
2018年には面白い商品が販売されたんだ、透明のノンアルコールビール。もちろんいくら「ラベルを剥がせば水に見える」ものであっても、いくらノンアルコールであっても、本当にそれをオフィスで飲んで良いのかどうかは大きな議論になったんだけどね。大多数は流石に「ノンアルとは言え、オフィスでビールを飲むべきではない」という意見だったらしい。
そんな透明飲料は、コロナ禍のリモートワークの普及と同時に姿を消したんだ。確かにリモートワークなら、周りの目を気にせず飲みたい飲み物を飲めるし、飲み物が透明である必要がなくなった。特にコロナ禍では、味が濃いものやしっかりと甘い商品、そしてさっぱりとした無糖系の商品が人気だったんだ。透明飲料はどっちつかずで、流行らなくなってしまったんだね。
ここからわかること。消費者の声をしっかりと聞くことの大切さだよね。「オフィスでジュースを飲みにくい」などという消費者のニーズに応えたように、僕たちキャストも、女性の声をしっかりと聞いて、女性のニーズに応えられるようにしていきたいな。