ドムドムバーガーと言えば、昔は400店舗にまで増やしたにもかかわらず、一時は「絶滅危惧種」とさえ揶揄されたハンバーガーチェーン店。でもそこに新しい社長が就任し、ドムドムバーガーは新たなブランドイメージを確立していくんだ。もともと39歳まで専業主婦だったというこの新社長、アパレル産業で頭角を現し、ドムドムバーガーでもその力を発揮したんだね。
この藤崎社長は、予算がないなら商品で攻めようと考え、新たなハンバーガーのアイディアを積極的に採用していったんだ。女性たちがインスタ映えなどを意識することを考え、お客さんが写真を撮りたくなるような商品を作ったんだよ。カニを丸ごと挟んだハンバーガーやふわふわの厚焼き玉子を挟んだハンバーガーなど、他にはないアイディアを打ち出し、女性やカップルのお客さんを増やしたんだ。
でも同時に従来のメニューもしっかりと残し、既存のお客さんのことも大切にしたんだよ。やっぱり、昔から通ってくれているお客さんの中には、例えば「テリヤキが良い」など、クラシックなものを好んだ人も多かったからね。そういう人のことも忘れなかった。
コロナ禍ではドムドム君の象のキャラクターをモチーフとしたマスクを作り、ECサイトを立ち上げて販売。マスクは17万枚も売れ、それ以外にもTシャツやバッグなども一緒に販売したんだよ。これによって売り上げを維持することができ、2021年、絶滅危惧種とさえ言われたドムドムバーガーは、とうとう黒字を出すのに成功したんだ。
やっぱりね、攻める姿勢って大事だなと思わされる。今までにない商品を出していく挑戦、市場調査を怠らない勤勉さはもちろん、コロナ禍という経済難においてもそれを勝ち抜く工夫、すごく大事。キャストとして仕事をするにあたり、「今現在」に満足することなく、いろいろ考えて行動していきたいな。