ワー〇マンと言えば、働く職人の強い味方だよね。でもコロナ禍を経て、ワー〇マンは「既存客を大事にしなかった」と言われるようになってしまい、客足が遠のく結果となってしまったらしいんだ。既存客を大事にする、つまりはリピーターのお客様を大事にする、これは僕たちキャストにも通じる問題。それなら、ワー〇マンにはいったい何があったんだろうか。
コロナ禍では、多くの店が時短営業を求められたよね。需要がないと感じたお店の中には、休業を余儀なくされた場所も少なくなかった。でもワー〇マンは職人さんのためのお店だから、閉店するわけにはいかなかったんだ。だってライフラインを支える職人さんが必要としているお店だから、完全休業なんてやったら職人さんが困ってしまうし、僕たちも困ってしまう。だからなんとか時短営業を維持していたんだけど、やっぱりコロナ前よりは、売り上げが伸びなくなってしまったんだよね。
そこでワー〇マンは、インスタ映えを意識して、女性も喜ぶようにデザイン性を重視したり、当時流行ったキャンプ製品に力を入れたりし始めたんだ。実際にそれで客足が伸び、ワー〇マンには家族連れが多く来店したんだよ。それそのものは成功に見えた。でも、それによって職人さんのための商品が品薄になり、売り切れが続出。家族連れが増えたから駐車場はいつも混んでいて、お店も賑やか。職人さんには行きづらいお店になってしまったんだ。
いつものワー〇マンで欲しい商品が売り切れだったとしても、フランチャイズのワー〇マンには店舗同士が協力するシステムが確立しておらず、取り寄せもできない。「職人さんに特化したワー〇マン」は都内に3店舗しかなかったから、職人さんにとって便利な店舗ではなくなっていってしまったんだね。
コロナが明け、キャンプの需要が落ち着き、ワー〇マンの売り上げは陰りを見せ始めるようになるんだ。そんな職人さんの悲痛な声を聞き、他のお店が職人さんの需要を満たすような商品を開発し始めていたこともあり、気付いた時にはワー〇マンは、それまで自分たちを支えてくれていた職人さんという大切な既存客を失い始めていた、というわけ。
僕たちキャストにも学ぶことがあると思わない？顧客層の拡大や集客はとても大切だけれど、僕たちは今のお客様に支えられている。だからこそ、今のお客様の肩身が狭くなるようなことはあってはならないし、そういう女性を大切にすることも、僕たちにとって必要なことだと思うんだよね。
