今、社長の発言もあって炎上を繰り返しているセ〇ン。そのセ〇ンが実は去年、炎上を招く社内イベントを実施していたらしい。その名も「接客コンテスト」。接客コンテストなんて、確かに接客業に従事する者にしてみたら価値がありそうにも見えるけど、どうしてこれが炎上してしまったんだろうか。女風キャストとして、ちょっと見てみたい。
このコンテストは、店員側の定着とモチベアップ、人手不足を解消するため」という目的の下、実際の店員さんが舞台上のコンビニセットの中でそれぞれの接客を披露して見せたらしい。「最近お目にかからなかったんですが、どうしていたんですか?」と世間話を展開するなど、お客さんとの会話が重視されていたとか。ただ、これは店員とお客さんの間にある程度の関係性ができていれば問題ない会話だろうけれど、場合によっては距離感がバグっていると思われても仕方ないようにも思う。例えば女性のお客さんが男性の店員さんにこんなことを言われたら、ちょっとドン引きしてしまうかもしれない。
子どもを連れた男性客に対しては「お忙しいのにお子さんの面倒まで… 奥さんは幸せ者ですね」と言ったり、女性店員が男性客に「今日は暑いから、しっかり食べてお仕事頑張ってください」と言ったり、ちょっとズレているようにも感じる。前者は「子育ては女性がやるもの」というイメージが前提にありすぎるし、昼時の混んでいるであろう時間帯、誰もが急いで食事を取って午後の仕事に備えたいと思っている時間帯に、そんな会話は不要だと思う人もいると思う。
世間話を盛り上げることより、レジを正確に、素早く対応してもらった方が嬉しいし、僕ならいちいちこうやって話しかけられたら、他のコンビニに行ってしまうかもしれない。ましてやコンビニの店員さんって色々仕事もあるだろうし、こんな接客を求められたら負担にもなりかねないと思う。
お客さんとの距離感はとても大切だと思う。でも、接客する側がどれだけ「良い接客」と思っていたとしても、受ける側が必要とする接客でなければ意味がないと思うんだ。
僕たちキャストは、お客様が求めている接客ができているんだろうか。自己満足に陥っていないだろうか。自分たちが良かれと思っても、女性はそうは思っていないかもしれない。もちろん、そういう感覚も人によって違うからね、「絶対にこうすれば大丈夫」ということはないし、一人ひとりに適した接客ができているのかな?
そういうところも踏まえて、しっかりと自分の接客を見直していきたいなと思ったよ。