ワーキングホリデー、略してワーホリ。30歳未満の人が取得できるビザの1つで、海外で仕事をしたり語学学校に通ったり、観光したりしながら過ごせるシステムの1つだよね。海外で過ごせる、なんてことから日本人にも人気だったんだけど、特にコロナ明けからは、ワーホリに行ったものの苦労をしている日本人が多いらしい。
なんとなく、「簡単に稼げる」なんて思いながら女風業界に参入した結果、うまくいかずに退店していくキャストと似たところがあるなと思ったから、ちょっと紹介。
ワーホリで日本人に人気の国は、オーストラリアだったらしい。もちろん場所にもよるけど、オーストラリアだと賃金が日本の2倍だったりして、魅力的に感じるのかな。確かに日本のお給料の2倍もらえるとなれば、そこで1年働いたらかなり貯金できそうに感じちゃうよね。
そしてそのワーホリに行った日本人にとっての落とし穴、その1。住宅の確保。オーストラリアには日本みたいな不動産仲介業者が存在しないんだ。だから自分で貸し物件を探し、大家に連絡を取らなきゃいけない。でも、拙い英語で連絡をしても返事が来ないケースは多く、住む場所を探すだけでも一苦労なんだとか。きちんとした英語で、名前や国籍、年齢、職業、希望滞在期間などをしっかり伝える必要があるんだけど、そこまでできない日本人も多いらしい。
その結果、素泊まりのホテルやシェアハウスを利用することとなり、ルームメートとトラブルが多発… なんてケースも少なくないのだとか。まぁ実際、仕事も決まっていない、滞在期間が決まっている、そんな外国人に部屋を貸すより、そういう規制のない現地の人に貸した方が、家主にとって安心ということもあるみたいだけどね。ちなみに家賃高騰もあり、一月当たりの家賃が28万みたいな場所もあるらしいよ。
そして、仕事が見つからないケース。ワーホリでは日本食レストランでの仕事が人気だけど、なんせ英語が満足に話せない日本人が簡単に雇われるわけもない。会話が成り立たず、不採用になってしまうケースが多いのだとか。日本食レストランだから日本語だけで大丈夫なんてことはないからね。それに、「働きながら英語が学べる」なんてイメージも強いけど、考えてみよう。言語が話せない人が、雇ってもらえるわけがないんだ。
そんなこんなで収入が得られず、貯金がなくなってしまい、ホームレスになってしまうなんて日本人も多いのだとか。さらには炊き出しのお世話になる日本人も多いらしく、300人ほどが並んだ炊き出しに参加した人の50人ほどが日本人だった、なんてこともあったらしい。イメージとあまりに違い過ぎたワーホリの現実とも言えるのかな。でも炊き出しは本当に困っているホームレスの人に向けたもの。「日本に家があるのに、海外に出稼ぎに来てうまくいかないからと支援を求めるのはおかしい」と言われてしまうケースも多いのだとか。
その結果、短期で日本に帰る若者も多いんだってさ。
ちょっと長くなっちゃったけど、女風キャストも同じだと思うんだよね。簡単に稼げる、そんな幻想を抱いて女風の扉を叩き、1年も努力できずに辞めてしまう人はすごく多い。宴でも新しいキャストを募集しているけれど、まずは女風の仕事とは何なのか、その現実をしっかり知ってから仕事をした方が、長続きするんじゃないかなって思うんだ。もちろんその方が、成功できる可能性も高いと思う。