【高度な気遣いは「見えない」もの | さりげない思いやり】- 市村三座（宴)愛知/性感マッサージ

その昔、仲がよかった料理人に「お店で味噌を使うときは、味噌をすり鉢で入念にペースト状にする」と教えてもらったことがある。

なるほど、たしかにそのお店で出てくるお味噌汁は、家で作る時みたいに味噌の細かい溶け残りや、粒感がまったくなかった。
僕は言われるまで全然気がつかなくて、料理人の一手間とはこういうものか、と感心することしきりだった。
（ただ、その料理人はフランクな性格なので「家で味噌汁を作るなら、液体の味噌を使う」と笑いながら仰っていた）

それと同じように、気遣いが上手な人というのは、自分の気遣いが見えないようにしているように思う。
メンタルが沈んでいるときに、あえて「何もしないで、そっとしておく」ことをしたり、忙しい人を見えないところでフォローしたり。

こういう、これ見よがしじゃない、さりげない気配りができる人はなかなかいない。
それだけに、たまにそういう人に出会うと自分の未熟さを痛感するし、また初心に戻れるような気がするのだ。

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