むかーし、維摩経(ゆいまきょう)に関する本を読んだことがある。
正直全然理解できなかったのだけど、最近マンガの入門書を読んで、何となく解った気になれた。
維摩さまに聞いてみた
https://x.com/sanza_books/status/1808984712809009530
在家でありながら、お釈迦様の弟子どころか菩薩(未来の仏)もビビるほどの徳の高い知恵者、維摩さまと、同じく知恵者の文殊菩薩さまの対談?みたいな話。
内容は多岐にわたるんだけど、とても興味深かったのが、維摩さまが在家である理由。
俗世間から離れて静かに瞑想するのもいいけれど、維摩さまは「煩悩にまみれた俗世間こそ悟りの土壌である」と考えていた。
空気の中に置いただけでは、植物の種は芽を出さない。
泥や土の中にあって初めて、芽を出し、根を張り、花を咲かせる。
同じように、何もかも整えられた場ではなく、ある意味混沌とした実践の場でこそ、生まれるものがある。
厄介事を避けるんじゃなく、その中に進んで飛び込む。
そうやって始めて、見えてくるもの、つかめるものがあるんだと、僕も思う。