ここ最近は仏教やそれに類することを、集中して勉強している。
東京に行くのも、半分はそんな用事だったりする。
仏教の面白い考え方の一つに、「思考や感情も感覚の一つ」というものがある。
脳も感覚器の一つで、五感とあわせて「六根」というわけ。
感覚だから、自分で全てコントロールできる訳じゃない(魚の臭いだけかがないようにしよう、赤い色だけ見るようにしよう、なんて無理でしょ?)。
感覚の元になるものは外からやってきて、感覚そのものは身体に留まらず、すぐさま消えていく。
そう、感覚は後には残らない。
ただ、その後には何か…エネルギーみたいなものは残って、それは勝手に消えてなくなったりしない。
優しい言葉や、そっと触れられた温かさも、
心無い言葉や、殴られた痛みも、
何かエネルギーみたいなものになって残る。
そういうものをただ観察して、流れるままにしなさい、というのが仏教の教え。
でも、もう少し能動的に、そのエネルギーを流したり、溜めたりすることもできて、そういうことが身体操作の奥義だったりする。
僕の仕事は、会っている時間が全て。
その時の感覚は消え、あとには何も残らない。
でも、エネルギーみたいなものは残って、また明日を生きる活力になれば…
そんなことを考えながら仕事をしています。
市村三座 東京遠征
7月12日(金)~14日(日) 10:00-23:00
遠征費・23区内交通費無料
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市村三座の写メ日記
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感情や感覚は消えても | その後に残るもの市村三座