僕も高校生の頃はごく普通?で、両親が購読していた新聞を読んでいた(今ではすっかりだけど…)。
当時、中島らも氏のお悩み相談が紙面にあり、ちょっと変わったお悩みに、らも氏がこれまた斜め上方向の回答をしているのがなんともおもしろかった。
結構長い間連載されていたと思うけれど、読んでいく中で気づいたことが1つある。
「悩みが直接的に解決されることなんてほとんどない。解決するのは、たいていが『どうでもよくなる』からだ」
というもの。
たとえば
「ブラッド・ピットみたいになりたい、けどなれない」
「100メートル10秒を切りたい、でもできない」
という悩みは、直接的に解決することは不可能ではないにせよ、非常に難しい。
ほとんどの場合は、ブラッド・ピットでない自分の顔を受け入れたり、別の競技に転向したり、あるいはもっと大きな別の問題に直面したり…
そういうことがあって悩みが「どうでもよく」なり、その結果、悩みが悩みでなくなる。
これは、10代の頃の僕が見つけた、最大の発見なんじゃないかと思う。
少し言い方を変えると、自分の悩みも、他人の悩みも、基本的には「どうでもよくする方法」を考えればいい。
もちろん、直接的な解決を目指すべき時はある。
でも、そうならそれを目指せばいいだけの話で、そうできないからこその悩みだったりする。
なら、別のやり方の方が、たぶんいいよね。
10代の頃に見つけた割には、その後続く人生の中でも、結構役立った人生訓だと思う。
市村三座 東京遠征
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