この仕事をしていると、けっこう信じられないキャストの話を聴くことも多い。
例えば、
・施術の時間が余る
・回を重ねるごとにぞんざいになっていく
・会った後、なんとなくモヤモヤする
などなど…
ただ、こういうことが起こる理由は何となく予想がつく。
それは、キャスト側が「お客さまというひとりの人間」より「自分が何をするか、その手順や成果」の方に興味をもっているから、なんじゃないかと思う。
「アレをやる、コレをやる」という「手順」の方に意識が向くと、結局それをやった後に何をやっていいか分からなくなる。
回を重ねるごとに「ネタ」がつきて、さらに分からなくなる。
そうなると「いつもやっていたこと」の再現しかできなくなるから、お客さまの満足度もどんどん落ちていく…
まさに負のスパイラル。
偉そうなことをいっているけれど、この仕事を始める前や、駆け出しの頃の自分もそうだったんじゃないかな。
そうではなくて、手順や頭の中にあるアレコレを捨てて、お客さまに向き合う。
今、この瞬間をただ感じて、ふたりだけの時間と空間を共に作っていく。
そういうことに心を砕けば、そこには無限の広がりが待っている。
何しろ、人ひとりと向き合うことなんて、それこそ一生あっても足りないから。
そういうことが、この仕事の本質だと思うし、一番面白いところでもあると思う。
市村三座 東京遠征
7月12日（金）～14日（日） 10:00-23:00
遠征費・23区内交通費無料
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