よく「年齢が上がると涙もろくなる」と言われる。
これって本当の話で、「人生経験が増えると、共感のトリガーが増えるから」というのがその理由。
映画やドラマの中では、色々なできことが描写されるけれど、年齢を重ねた人であればあるほど、その中のできごとと近い体験をする確率が高くなる。
そして、そういう描写と自分の経験がつながって感情が呼び起こされ、結果涙もろくなる。
反対に、人生経験が乏しい人がそういう描写を見ても、単なるフィクション、単なるベタな展開にしか見えない。
だから、涙もろくなるのは別に悪いことでもなんでもなくて、単に人生経験が増えてきたことと、そのために他人に共感することが多くなるということ。
このことは、性に関してもプラスに働くと思う。
他人の悦びや、楽しみや、痛みや、寂しさや…
そういう感情を引っかけるトリガーがたくさんあることは、他者とつながれるきっかけがそれだけ増えるということでもあるし、他者とつながることは、性の究極の目的でもあるのだ。
市村三座の写メ日記
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性の成熟は人間の成熟(3) | 他者とつながる力市村三座