僕は読書を趣味にしているんだけど、読書の宿命としていつか読もうと思いながら積まれた本「積ん読」が必ず発生する。
そして「今年中に読みたかったのに!」という思いから積ん読を崩していく作業が年末に行われることになり、結果、年末年始にはやたらとよい本に出会う確率が高くなる。
僕が思う「よい本」というのは、面白いことはもちろん、価値観を揺さぶってくれる本のこと。
その意味で、年始に読んだ「なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか」は、ものすごくよい本だった。
なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか:紹介ポスト
この本曰く、燃え尽きとは「仕事に対する『理想』と『現実』のギャップに引き込まれる」こと。
ちょっと定義は抽象的だけど、具体的な状態としては、以下の3つが挙げられる。
・消耗感:
エネルギーを仕事に吸いとられていると感じる。
無気力になる。
・シニシズム(冷笑主義)、脱人格化:
助けるべき人(お客様など)を問題としてみてしまう。
同僚のダメなところばかりが目に付く。
何も変えられないと思えてしまう、など。
・有能感・達成感の低下:
自分が役に立っていないと感じてしまう。
何も成し遂げられていないと感じてしまう。
そして、逆説的ではあるけれど、理想や愛情をもって仕事をする人ほど、理想と現実のギャップによって、燃え尽きやすくなる。
長くなったので、次回に続く。