前回の続き:感情をコントロールするって? | 1.感情をコントロールできている状態とは
2. 自分の感情に気づく
前回は、感情をコントロールできている=自分の感情を価値判断なしで受け容れ、その感情が余計な思考や行動に現れない、という状態だと述べました。
でも、感情というのは時として、無意識のうちに湧き上がってきて、自覚できないときがあります。
特に、感情が極端に弱かったり、強すぎたりするときに、「この感情がなんなのか自分でも分からない」ということがよくあります。
そういう感情を自覚する一つの方法が「自分の身体に目を向ける」ということです。
心身一如(しんしんいちにょ:心と体は分離できない一つのもの)というとおり、胸が苦しかったり、肩や腰が緊張したり、指先の感覚が変わったり…そういった身体の変化が現れているときは、特定の感情を感じているケースが多いです。
一番わかりやすいのが「呼吸」です。
意識していない人は全く意識していないものですが、一番心理状態が現れやすい動作です。
無意識のうちに止まっていたり、早くなったり…自分の感情や緊張に敏感になるには、自分の呼吸に意識を向けるのが、一番確実で手っ取り早い手段です。
そして、この身体の変化に気づくことで、自然と自分の感情の種類や強さも、判別出来るようになってきます。
続く