最近ハマっているトレーニングがある。
一言で言うと「片手腕立て伏せ」。
なんだけど、おそらく読んでおられる方が想像されるであろうトレーニング、いわゆる筋トレとは全く違う。
片手で体を上げるのは、余程の腕力が無いと無理。
なのでこれは「体の構造を上手く使う」トレーニング。
もっと言えば、このトレーニングで一番のネックになるのは「片手で体重を支える」という恐怖心だ。
恐怖心から、色々な場所に力みが生じて、必要以上に体力を使ってしまう。
だから「恐怖を克服する」トレーニングと言えるかも知れない。
恐怖を克服するのに、特効薬はない。
当たり前のことで、恐怖は生きるのに必要な感覚だから。
特効薬があるとすれば、怖さを感じたときに感じる身体の感覚――こわばりや、力みや、硬直を覚えて、少しずつそれを解消すること。
つまりは、恐怖は心からやってくるんじゃなくて、身体からやってくる、身体的な反応であることに気づくことだ。
そこから、解消した状態を身体に覚え込ます。そのためのトレーニングということ。
まあ、これも即効性があるわけじゃない。
でも、こういういつ成果が現れるトレーニングこそ、本当に実になるものだったりする。