年末になるとイベント目白押しだし、仕事の方もなんやかやで忙しない。
そんな中、むかーし(多分中学生くらいのとき?既に記憶が…)参加した歳末たすけあい運動のボランティアのこととか、ふと思い出したりもする。
でも、そこで学んだことは「ふと」どころではなくて、僕の人生の大きな指針にもなっている。
それは「人間長く生きていれば、どこかで困難に突き当たる」ということ。
もう一つは「『どこかで』ではなく、歳をとれば必ず困難に突き当たる」ということ。
二つともシンプルで、かつ強固な事実だ。
今の世の中「自己責任論」がどこでも幅をきかせているけれど、僕はこの考えはやっぱり有害だと思う。
例えば、「人間長く生きていれば、どこかで困難に突き当たる」わけだけど、いざ、困難に突き当たったとき、どうすればいいだろう?
自己責任を強く意識する人は、困難な事態になったとしても、それを自分の責任・自分で解決すべき問題と考えるようになる。
つまり、他人を頼らず、一人で抱え込むようになる。
そしてもっと悪いことに、他人が実際に困難に直面していても「自己責任だから」と助けようとしなくなる。
ようは、自己責任論は「人と人とを分断する」方向に働くのだ。
「あなたの責任じゃない」と100%言える状況は、世の中にはなかなか無い。
同時に、「あなただけの責任だ」と100%言える状況も、ほぼない。
人間は社会的な動物なのだし、どうやっても思い通りにならない他者の中で生きるしかないのだ。
だから自己責任論はどこかで棚に置いて「まあ、そんなこともあるかもね」くらいの距離感でいいんじゃないかと思う。