世代論というのは基本的にあまり好きじゃないんだけど。
でも田舎に帰って古い友人の話を聞いたり、ずっと会っていない近所の人のその後のことを小耳に挟んだりすると…まあ、大抵はゲンナリする。
ここでいちいち書いちゃうと、もっとゲンナリしてしまうので書けないけど、やっぱりロスジェネと言われている就職氷河期の影響をモロに受けた世代は、それ以前の世代に比べて格段に大変な経験をした人が多いと思う。
「自分も大変な思いをしたけど、やってこれた」という方はスゴイと思うし、僕もどちらかといえばそのクチだ。
でも、それは色々なものに恵まれていたためでもあるし、たまたまそれに恵まれなかったがために、思うような人生を送れなかった人も知っている。
自己責任論に陥らず、でも、自助の努力を忘れず…という結構難しいバランスをとらないと、世の中はすぐに歪んで見える。
40代というのは、結構そういう役割になるのかな、と思う。
日本がバブルでウハウハしていたときも何となく知っているし、就職氷河期とそれ以降の、経済の落ちっぷりやどうしようもなくダメな政治も知っている。
そんなわけで、老齢に達した人と自分より若い世代のバランスをとるような役割。
あまり楽しい感じではないのだけど、変革というのも、そういう物事の境目やあわいのなかで起こったりするものだ。