年齢を重ねると色々考え方が変化するもの。
僕の場合は、マッサージや性感の技法に対する考え方が、この仕事を始めて大きく変わったように思います。
昔というほど昔のことではないですが、以前の僕は技を増やすことばかりに執着していた気がします。
もちろん、多彩な技を持つことは悪いことではない。
でも、覚えれば覚えるほど、技の限界も見えるんですよね。
つまりは、どんな技であっても、それが有効であるのは時と場合による。
言い換えると、その時とその場合の限られた範囲でだけ、技というのは上手く機能する。
そして、その技の効果というのも、やっぱりその技が想定する範囲に限定されてしまう。
技を増やせば、その範囲も効果も増えるかもしれない。
それでもやっぱり限界がある。
それは、自分が閉じ込められている檻を広くしようとしているだけなのかも?
技を増やすのではなく、もっと質的に変化させるべきなんじゃないか…
それが、今の僕の考え方です。
だから今は、技を増やそうとするのではなく、根本的に質を変えることに努力を注いでいます。
それは、技を増やすよりずっと掴みどころ少なく、しかも時間がかかる。
でも、だからこそ一生を費やして追求する価値もあるんじゃないかと思っています。