ほぼ最終日?に映画「春画先生」観に行ってきたよ!
点数をつけるなら、
演技・キャスティング ☆☆☆☆☆
演出 ☆☆☆☆
脚本 ☆☆☆
という感じ。
役者さんたちは本当に素晴らしかった!
ということで、役者さんの演技を中心に感想。
春野弓子(北香那)
冒頭の地震で息が詰まるシーン、春画の全集を読んで頬を紅潮させ、フヒりながらベッドに倒れ込むシーン、怒りをこめてにらむシーン…
セリフではない、表情や身体で魅せる演技が素晴らしい。
アイアンマンが空を飛んでいても何の不思議もないけど、映画館の大画面で観ても自然な感じで頬を赤らめているのは「どうやって撮ったの?」って思っちゃう。
惜しむらくは、あえぎ声が若干AVチックで演技がかっていること。
まあ、大半の人にはこっちの方がリアリティがあるから、仕方ないね。
芳賀一郎(内野聖陽)
図らずも他人の性を解放する激エロ雰囲気をまとった男…のように見せかけて、実は誰よりも性を抑圧している…ように見せかけて、実は誰よりも自分の性癖に正直、というこじらせの重箱弁当は内野氏でなければ表現できなかっただろう。
洋装、和装、コスプレ、いずれもキュンキュンするくらいかっこよくてズルい。
辻本俊介(柄本佑)
不遜で下品で粗野で無神経でキモい。だけどエロくてモテモテという本作一のヴィラン。
目を閉じて声だけ聴くと、一文字隼人になる十字架を背負っている。
ストレートなイケメンじゃないのに、気がつけばセックスしてしまう魔性の男感がスゴい。
藤村一葉・伊都(安達祐実)
誰よりも演技が上手いのに、どんな役を演じても安達祐実にしか見えないという十字架を背負っている。
本作はそれを逆手にとって、安達祐実にしか出し得ない説得力を存分に使っている。
俺たちが求めていた安達祐実がここにいる!
安達祐実が!安達祐実が!
本郷絹代(白川和子)
飄々とした昭和の家政婦さん。
個人的に、本映画はポリコレやフェミニズムのカウンター的な面がいくつかあると思っていて、彼女の存在はおそらくそういう側面。
他のキャラに比べて恐ろしく薄味だが、いなかったら物語が成立しないというピラミッドの4段目の石的なキャラ。
関西だと、大半の映画館で上映が終わっちゃったけど、京都出町座では11月24日から公開になるよ!
ご興味あれば是非。
https://happinet-phantom.com/shunga-movie/