僕には、性感の師匠と呼べる人はいないのだけど、ただ一方的に、勝手に師匠だと思っている人はいる。
特に性感・セックスに対するストイックさには驚嘆すべきものがあって、だからこそ、その方を尊敬している。
ただ一方で、正直考え方や技術に関しては、180°と言っていいほど違う。
一番その方と意見が合わないのは、セックスの「流れ」に関すること。
その方は「セックスには物語性が必要で、起承転結があって、盛り上がる部分や終わり方を計算しなければダメだ」といつも仰っておられた。
対して僕は「人間の頭で考えたちっぽけな物語やプランというものは、身体感覚からすれば圧倒的に無力」という考え方。
結局のところ、何を追求したいか、という求めるものの違いなんだろうな、とは思う。
僕は身体感覚を礎にしたもっと強いつながりを求め、その方は、単純な言葉では語り尽くせない物語を求めている。
ひょっとしたら、それはどこかで交わるのかも?知れない。