物事には変化が必要です。時が流れれば、流行も何もが変化していきますよね。それは、女風店やXの在り方も同じ。ずっと同じことをしていれば自分でも飽きてしまいますし、飽きられてもしまうわけです。そして僕らのような商売の場合、飽きられたら終わり、ということも事実だと思います。
でも、どうすれば変化を付けられるのでしょうか。それならここをこうしよう、あれをこうしよう、このような変化のアイディアは、どうやったら浮かぶのでしょうか。
そのためには、やっぱり普段からいろいろな経験をしておくことが大切かなと思うんです。新しいことに挑戦するだけではありません。挫折する、失敗する、そこから立ち直る、諦めて別の道を探す、そういうことも、新しい経験なんですよね。周りの人と対立する、話し合って妥協する、わかり合う、「やっぱり無理だな」と距離を置く、そういうことも大切だと思います。
そしてね、自分1人でいろいろ経験するのって、無理なんです。アメリカ合衆国第32代大統領、フランクリン・ルーズベルトの妻、レオノア・ルーズベルトは、「周りの失敗から学びなさい。人はすべて自分で失敗できるほど、長くは生きられないのですから」という言葉を残しています。僕は、敬虔もそうだと思う。すべて自分で経験して学べるほど、人生は長くないんです。
だからこそ、仲間が大切になります。同業の人だけじゃない。自分とは違う世界で生きている人、いわゆる他業の人。違う分野で生きている人。違う分野を得意とする人。そういう人が仲間にいると、自分の可能性もぐんと広がる気がするんです。
いろいろ学ばせてくれる人間関係、大切にしたいですね。