マナーとは周囲を思いやる気持ちを言葉や行動に表したものだと考えられています。キャストの仕事にもマナーや一般常識が求められますが、このマナーとは、一体どのようなものなんでしょうか。
最近は、例えば食べ終わった後の丼を逆さにして置いておくなど、明らかにおかしなマナーが強調されることもあります。以前、このようなマナー論争があったのをご存知でしょうか?
それは、訪問先でお茶を出された場合、そのお茶を飲んでも良いのかどうかという話。出されたお茶を飲むべきではないと考える人、そして、出されたお茶はすべきだと考える人、真っ向から対立したんです。
専門家の話によれば、出されたお茶は飲んでも良いとの事。むしろ感謝の気持ちを持っていただきましょう、との事でした。「自分なんてお茶を出していただくのにふさわしくない」「自分なんて恐縮で、お茶なんて飲めない」と考えてお茶に手をつけないのは、少々過剰反応だと言えそうです。
また、例えば謝罪に伺い、そこで出されたお茶をさっさと飲んでしまったり、商談で相手が説明しているときにゴクゴクと音を立てて飲んでしまったり、そのような飲み方の方が問題かもしれません。つまり、その場に応じた対応が求められるということです。
キャストの仕事もそうではないでしょうか。これはこう、あれはこう、と白黒はっきりしたものばかりではないですよね。この場合はこうだけど、その場合はこっちの方が良いかもしれないし、あの場合は相談しよう、なんてこともあるでしょう。
ワンパターンで決め付けるのではなく、その時その時の状況見て判断できるようになりたいですね。