日本人ならきっと誰もが食べた経験を持つチキンラーメン。これは日清の創業者、安藤百福氏が開発したものですが、このチキンラーメン、宇宙でも食べられていたことを知っていますか?
安藤氏は91歳の時、宇宙食の開発に乗り出しました。そして自ら陣頭指揮を執り、世界初の宇宙食ラーメン、スペース・ラムを開発したんです。これは多くの人が知っているであろう宇宙飛行士、野口氏と一緒に2005年、宇宙に行きました。そして人類で初めて宇宙食ラーメンを食べた野口氏は、「地球で食べるインスタントラーメンの味がびっくりするほど再現されていた」とコメントを残しています。
無重力でも食べられるようにと工夫された宇宙食ラーメン。これには、安藤氏が1958年に発明した技術、「瞬間油熱乾燥法」が使われていました。つまり、この1960年にも満たない時代から、インスタントラーメンは宇宙時代でも通用するものであったということが明らかとされたんです。
今は「日清スペースチキンラーメン」を含む4品が、宇宙日本食として認められています。僕たちが愛してやまないチキンラーメンをはじめとするインスタントラーメンが宇宙でも食べられているなんて、素晴らしいですよね。