卵かけご飯、好きですか?なんともシンプルでおいしいものですが、実は生卵をこのように安全に食べられる国は、世界で日本だけと言っても過言ではないでしょう。海外では、生卵にはサルモネラ菌が付着しているから、生で食べるなんてとんでもないというのが当たり前の感覚です。しかし日本では、それさえ克服してしまう高いレベルの衛生管理が行われているため、生卵が食べられるんです。海外では真似しない方が良いとも聞きますね。
そんな中、卵かけご飯は日本人にとっては最高の食事でもあるわけですが、考えてみてください。あの生卵をそのまま食べようと考えた最初の人って、すごいと思いませんか?
そんな卵が日本国内で当たり前のように食べられるようになったのは、江戸時代のことだそうです。栄養価が高く、貴重だった卵は、最初は薬として売られていました。そして江戸時代の料理書、素人庖丁には、卵かけご飯のようなものの献立が載っているんだそうです。これが今の卵かけご飯と全く同じだったかどうかまではわかりませんが、少なくとも生卵は、江戸時代の時点で食べられていたんですね。
卵かけご飯と言えば、海苔を載せたり納豆を載せたり、ごま油をちょっとかけたりしてもおいしいものです。そんなものが簡単に食べられる日本に生まれて良かったなと思います。