日本は雨の日も多い国ですよね。それに伴い、小さい時にてるてる坊主を作った経験がある人もいるのではないでしょうか。しかしこのてるてる坊主、実は日本発祥のものではないんです。
てるてる坊主は、もともと中国でできたものだと考えられています。江戸時代には日本に入ってきていたことがわかっていますが、江戸の儒学者がてるてる坊主について触れているんですね。そして儒学とは中国のもの。中国から来たということは、理に適っていると言えます。
もともとてるてる坊主は坊主頭じゃなかったんです。中国では、雨が降ると「掃晴娘(さおちんにゃん)」と呼ばれる女の子をかたどった紙人形を吊るす習慣がありました。これが日本に伝わり、男の子に変わり、現在の坊主の姿に変化したのではないかと言われています。
ちなみにてるてる坊主には、昔から伝わる風習も多いと言われています。例えば、顔は日本古来のだるまと同じく、左目のみを書いて吊るすという考え方もあるのだとか。そして、願いが叶ったら右目を書き足すんです。もちろん、数ある風習の1つであり、「必ずしもこうしなければならない」というものではありませんよ。