高速道路を利用したことがある人は多いでしょう。しかし高速って高いですよね。国によっては高速は基本的に無料ということもありますが、なぜ日本は有料なのでしょうか。
実は、日本の高速道路は「いずれ無料になる」という前提で建設されました。最初は有料にして、道路の建設費や管理費を支払ってもらいますが、その後は無料にしてしまおうという考えだったんです。これを償還主義と呼びます。
しかし2014年、高速道路の有料期間が延長されました。2050年から2065年まで、最大15年延長することを盛り込んだ「改正道路整備特別措置法」などが成立し、これにより、高速道路の無料化は早くても2065年、となってしまったんですね。もともとは2050年には無料になる予定だったそうです。
さらに、日本の高速道路を建設するためにはトンネルが必要なことも多く、ましてや日本は地震もあります。それらに対応できるようにするためには高額な維持管理費がかかり、だからこそ高速道路の完全な無料化は未だに困難とも言われています。
確かに値段は高いですが、それでも安全な通行を実現するためには、必要なお金なんですね。