警察や消防、救急を呼ぶ時、僕たちは110番、そして119番を押しますよね。この数字、なぜこのような数字なのか聞いたことはありますか?
実は、日本初の救急の番号は112だったんです。1926年にダイヤル式の電話、いわゆる黒電話が導入されました。112にしたのは、覚えやすく、偶然間違ってかけることがないと考えられたからです。1は回す距離が一番短いですし、かといって111にしてしまうと、子供がいたずらしてしまうのではと懸念されたんです。
しかし、これは失敗に終わりました。112にしたにもかかわらず、焦っているがゆえにうっかり111にしてしまうなど、かけ間違いがとても多かったんです。そこで翌年の1927年に1から離れたところにある9を押すということで、119番が誕生したんですね。
それなら110番はどうやって生まれてしまったんでしょう。110番が警察への番号として使われるようになったのは1948年のこと。結構最近の話ですよ。
しかし最初に110番が使えたのは東京や大阪など、一部の都市のみでした。他の都市では118番や1110番など、全然違う番号を使っていたんです。1954年になってこれが統一され、110番が使われるようになったんです。