アイスクリームと言えば夏の食べ物、というのが一時期の常識でした。しかし最近では、冬でもアイスを食べることがありますよね。冬の「雪見だいふく」とか、最高でしょう!そんな中で、ハーゲンダッツが好きな人もいると思います。ハーゲンダッツと言えば値段は上がりますが、確かにおいしい。それはなぜか、知っていますか?
アイスには「空気含有量」というものがあります。これはオーバーランとも言われ、これがアイスのおいしさを左右すると言われるんですね。例えば、水を凍らせると氷になりますが、氷はアイスクリームのようにスプーンですくって食べることはできません。また、アイスクリームはスプーンですくって食べられますが、一度溶けたアイスを凍らせるとさらに固くなってしまい、食べにくくなります。これは、「もともとアイスの中に含まれていた空気含有量がゼロになり、空気が抜けてしまう」ために、カチカチになってしまうんですね。
この空気含有量が多いと、ふんわりとしたくちどけに、軽くさっぱりとした味わいになります。風味が弱くなり、甘みや冷たさも感じにくくなります。しかし空気含有量が少ないと、風味が強く、濃厚に感じるんだそうです。例えばソフトクリームは30~80%ほどで、シャーベットは20~60%くらいだそうですが、ハーゲンダッツは25%と、空気含有量が少ないんですね。そのため、濃厚に感じるんです。
もちろん、空気含有量が少ないからおいしいというわけではありません。しかし、ハーゲンダッツが濃厚だと感じられる背景には、この空気含有量が大きく関係しているんですよ。