救急車や消防署などの緊急車両が通る時、一般車は路肩に寄るなどして、道を開ける必要があります。サイレンが聞こえても気にしない、「行けるだろう」などと過信する、そのようなことはご法度。そして最近、皇室の御料車列と救急車の話を聞きました。
天皇皇后両陛下が地方公務に来られた時のこと。天皇皇后両陛下の御料車列は、警備に守られながら、目的地まで車を走らせていたそうです。御料車列のために、他の車両が通れないように道路は規制され、止まる必要がないように信号はすべて青。そしてそんな時、救急車のサイレンが御料車列に近づいてきたそうです。
このままでは、救急車が御料車列の後ろを走ることになってしまう。でも、救急車が確実に安全であるという保証もない。警備に緊張が走ったそうなんですね。しかしこの時、皇后さまが「救急車に先に行ってもらう」という決断をされたそうです。人命が優先である、自分たちが路肩に寄り、救急車に道を譲ろうと指示を出され、警備車両や御料車列が一斉に路肩に寄り、救急車に道を開けたそうです。
すごい話だなと思ったんです。そして僕たちも、運転中など街中にいる時に緊急車両の音を聞いたら、そちらを優先させなければいけないなと改めて思いました。ちなみに、緊急車両への道の譲り方は以下の通りです。参考までに。
・急ブレーキをかけない
・渋滞時は二車線道路の中央を空ける
・交差点に入る直前なら渡って一時停車する
・高速道路では右側車線を空ける