言葉って面白いなと思うんです。世の中には、上手に言葉を使いこなす人がいるでしょう。例えば、そういう人の文章は、読んでいるだけでその状況が手に取るようにわかるんです。そこから感情も伝わってくるし、何よりわかりやすい。「これはどういう意味だろう?」というものがないんです。
宴の前身であるさくらを開店し、僕自身も言葉が持つ力について考えさせられるようになりました。Xや写メ日記で自分の思いを伝える時、自分の思いばかりを押し付けていても仕方がない。だって読む人には、いろいろなバックグラウンドがあるんですから。僕にそんなつもりはなくても、読み手が「きつい言い方をする人だな」と思ったら、その言葉はきついものになってしまうんです。それじゃもったいないですし、どのように捉えられるのかしっかり考えて言葉を発してこそ、コミュニケーションが成り立つんです。
女風ですからね、プレイ内容によってはきつい言葉、雑な言葉が必要になることもあります。でもそれらを使いこなすには、品のある言葉、丁寧な言葉を知っておく必要があります。それらがわかっているから、プレイとしてのきつい言葉、雑な言葉が使いこなせるんです。だって、何が丁寧なのか、何が求められているのか、それを知らずにただ雑なことばかり言っていたら、それってただの雑な人でしょ。
言葉が持つ力、それが人を笑顔にする力や人を傷つける力、それらをしっかり踏まえて、使いこなしていきたいなと思うんです。