女性に何かを「教えよう」とするキャストもいるようですが、キャストは別に、女性の人生を変えようとする必要もなければ、女性を特定の方向に導く必要もありません。だって僕たちは「女性用風俗」のキャストであり、先生ではないんですから。確かに、性感などに関してはある程度の知識を有しており、女性に提案する必要はあります。しかし、それ以上でもそれ以下でもないんですよね。
それなのに、なぜか女性たちに何かを教えようとしたり、諭そうとしたり、そんなポストもよく見かけます。別にそういう営業でいくなら良いですが、「教える」となるとそこには上下関係が生じるんです。その結果、上から目線になってしまったり、せっかく築いてきた関係が壊れてしまったり、そんなこともあります。
これは普通の人間関係にも言えることなんですよ。もともと仲の良かった者同士で「何かを教える」「教えられる」という立場を築いてしまうと、そこには上下関係ができあがり、せっかくの関係が壊れてしまった、ぎくしゃくしてしまった、ということは本当にあり得るんです。それが、キャストとお客様の関係において「キャストが上に立つ」という立ち位置になるのはおかしな話な気がするんですよね。そして、残念でもあります。
営業スタイルは個人自由。しかし、そのスタイルは長い目で見て女性との関係を大切にできるものなのかどうか、そこまで考えられると良いかなと思います。