炊き込みご飯、おいしいですよね。そんな炊き込みご飯はこれだけでもおかずになりますし、炊飯器に入れて炊くだけなので意外と簡単。そんな重宝されやすい炊き込みご飯は、いつから人々に愛されているのでしょうか。
実は、炊き込みご飯の歴史は長いんです。これはお米の収穫が十分ではなかった時に、お米を節約するためにいろいろな具材を混ぜて炊いたのが始まりなんだそうです。確かに、おかずを入れることでお米の量を減らせますもんね。
奈良時代は、食事の量を増やすために粘りのあり粟(あわ)を混ぜて炊いていたんだそうです。それが室町時代になると、このような混ぜたご飯が料理の1つとして受け入れられるようになり、「変わり飯」と呼ばれていたこともあったのだとか。麦や栗、豆や野菜を加えていたそうですよ。そして江戸時代になると混ぜる具材の種類が豊富になり、今度は味や季節を楽しむものへと変化をしていったんだそうです。
確かに僕たちは、その季節ならではの旬の食材を炊き込みご飯で楽しみますよね。春だとたけのこご飯、夏なら枝豆ご飯、秋なら栗、冬ならさつまいもなど、その季節ならではの食材が嬉しいものです。
食事から季節を感じられる幸せは本当にありがたい。昔から愛されている炊き込みご飯、やっぱり最高です。