「い抜き言葉」を聞いたことがありますか?「ら抜き言葉」や「れ足す言葉」については知っている人もいるかもしれませんが、「い抜き言葉」はあまり聞いたことがないかもしれませんね。
例えば、「見てる」「食べてる」「できてる」、それらはすべて「い抜き言葉」です。正しくは、「見ている」「食べている」「できている」になります。「い抜き言葉」はカジュアルな会話では違和感もなく、ある程度自然に聞こえますが、ビジネスでは砕けた印象を与えてしまうため、例えば企業のメールなどで使ってしまうとイメージが悪くなる可能性もあるのだとか。「閉まっています」と伝えるならともかく、「閉まってます」と言えば、つっけんどんに聞こえる可能性もあります。
そんな「い抜き言葉」、あまりにも日常的に使われているために見分けにくいと思う人もいるかもしれません。そんな時は、「おります」に変換できるかどうか見てみると良いですよ。例えば「思ってます」は「思って【おります】」と変換できますね。つまりこれは、「思って【い】ます」の「い抜き言葉」だと言えるのです。
カジュアルな会話なら問題ない表現でも、仕事をする立場なら、しっかりとした言葉を使えるようになりたいもの。ちょっとしたことですが、読み手に安心して欲しいと思いますので、意識していきたいと思っています。