日常的に日本語を使っているにもかかわらず、「実は自分が思っていた単語と意味が違った!?」という経験はありませんか?僕自身も経験したその単語の1つが、「敷居が高い」というものなんです。
「敷居が高い」という単語、なんとなく「格式が高くて行きづらい」「高級すぎて行きづらい」という意味だと思っていませんか?僕も最初はそう思っていました。「招待されたものの、なんだかみんな、意識高い系な感じがして行きにくいんだよね」といったイメージです。
しかしこの単語、本来の意味はそうではなく、「不義理や面目ないことがあって、行きにくい」という意味なんです。例えば「招待され続けていたけれどずっと行かなかったから、今更行きにくい」や「あのお店で迷惑をかけてしまったことがあり、行きたいけれど行きにくい」といった場合に使える単語なんですね。
この単語は、「高級すぎて行きづらい」という意味だと捉えている人と、「不義理があって行きづらい」と考えている人の割合が大体同じだと言われています。言い換えれば、この言葉が会話に出てきたら、相手がどっちの意味で使っているのか、しっかり見極める必要があるということ。間違った意味で使われていたとしてもわざわざ指摘する必要はないかもしれませんが、言葉を操って仕事をしている僕たちですから、正しい意味もしっかりと理解しておきたいですね。