サードプレイスとしての女風。家庭(ファーストプレイス)、学業や仕事の拠点となる場所(セカンドプレイス)とは別の、ストレスを解消できる場所、サードプレイスとして、女風が発展したらいいなと思っています。
しかし一般的に、日本人はこの「サードプレイス」を持ちにくいと言われているんです。まずその理由として、日本人の感覚が西洋人と異なることが挙げられます。例えば西洋では、パブやバーに立ち寄る人が多く、むしろ多くの人がサードプレイスを持っているんです。しかし日本人の中には、毎日のようにこのような場所に立ち寄るという習慣があまり浸透しておらず、むしろそのような場所に行かない人の方が多いのではないでしょうか。そしてそのような人は、「勤勉な人」とみなされることもありますよね。
また、飲食店の料金が高いということも挙げられます。コーヒーなども1杯当たりの値段が高く、簡単に立ち寄ってゆったり過ごすということが困難です。例えば、日本ではスタバがサードプレイスとして挙げられることがありますが、スタバの値段を考えると、頻繁に通うわけにもいかないと思う人もいるのではないでしょうか。
さらに、日本ではせっかくのお店が閉店し、新しいものに改装されるといったことが多く行われています。1つのお店が長続きしない傾向もあり、そのような理由によって定着しにくい問題も指摘されているんです。
つまり、女風をサードプレイスとするためには、僕たちキャストはこのような意識をしていく必要があるかなと思うんです。
・女性が立ち寄りやすい場所にする
→誰に対しても、いつでも行きやすい場所、安心できる場所の提供を目指す
・満足してもらえる場所にする
→それだけの金額を出す価値があったと思ってもらえるようなサービスを提供する
・長続きさせる
→お店を長く経営し、キャストとして長く活躍する
特に女風のようなキャストの入れ替わりの激しい世界では、誰かお気に入りのキャストを見つけても、そのキャストが退店してしまって女風への関心がなくなってしまった、という女性の話も多く聞きます。仕方がないものでもありますが、だからこそ、長く活躍できるように、そして長く活躍できるキャストを育成できるように、力を入れていきたいですね。