空港コードというものを知っているでしょうか。例えば成田ならNRT、羽田ならHNDとなっており、非常にわかりやすいものもあります。しかし、例えば関西国際空港はKIXとなっており、「なんで?」と思う人もいるのではないでしょうか。
もともと空港コードは、気象観測所のコードとして使われて言いました。もともとは、アメリカの国立気象局が主要都市に2文字のコードをあてはめていたんです。例えばニューヨークならNY、ロサンゼルスならLA、この辺りはわかりやすいですよね。しかし徐々に2文字では足りなくなります。そこで1930年、気象観測所のコードにXを付け加えて3文字にすることに決めました。だから、例えばロサンゼルスはLAからLAXに変わったんですよ。
そしてアジアやヨーロッパでは、国際民間航空機関が4文字のコードを定めていました。最初の1文字、あるいは2文字が国や地域によってきめられており、例えば日本ならRJ、中国はZと決まっていたんです。例えば羽田はRJTTとされていましたし、北京空港はZBAAとされていたんです。
さらに1947年、国際空港運送協会が3文字の空港コードを導入します。そこで、アメリカでは気象観測所の3文字のコードをそのまま使うかどうか、アジアやヨーロッパでは国際民間航空機関が定めた4文字のコードをそのまま使うか、それとも空港の名前や地名に関するものを使うか、議論が行われました。そこでコードが大きく変わり、成田はRJTTからNRTと変わったんですよ。
ちなみに関西国際空港はKIXと言いますが、これはKansai International Airportの頭文字を取ったKIAが、パプアニューギニアの空港で既に使用されていたため、残りのアルファベットを取ってKIXに変わったそうです。とはいえ、「キックス」という名前もかっこいいですよね。